「愛はポケットの中に」 華盛開(1981年)

カイリーさんの手術が成功したそうで、連日ほぼ分刻みで入れ替わるニュースを逐一追いかけてしまった身としては何やらとりあえずひと安心といったところ。
ところでそのミノーグさんなのですが、ニュースによって「Pop diva」とか「Superstar」とか、名前の前にいろいろな形容をつけられている中、「Gay icon」というのを少なからず見かけ、最近の彼女のありようについて遅ればせながら認識した次第です。
ゲイ人気か。何でなんでしょ。やっぱりルックスやファッションがちょっとドラッグ・クイーンめいているからなのか。
そうしてしばしカイリーさんの身を案ずるとともに、オカマ文化にうっすらと思いを馳せておりましたところ、突然にと言うか必然と言うか、頭の中にこの歌が華麗なるシタールの伴奏とともに流れてきたのでした。
華盛開と書いて「はなもり・かい」と読みますよ。男性であるはずなのですがこのような女言葉の歌詞を、絵に描いたようなオカマトーンで全編にわたって歌い上げております。
いちおう小ヒットぐらいにはなったのではないかと記憶しているのですが、このあとこれとよく似た感じの歌をもう1曲リリースしていて(畑中葉子で言うところの「後から前から」に続く「もっと動いて」のようなものかと)、そっちはまるで話題にもならなかったのですが、歌詞はよりハードコアさを増しており、「あなたの子供が出来たなんてとても言えない」とかまあそんな感じ、本当にあの人は何者だったのかと今さら不思議に思います。
この2曲をカップリングで、あの「kaba.ちゃん」あたりカヴァーするといいと思うんですけどね。わわっ、洒落じゃないですってば!