2007-01-01から1年間の記事一覧

「生きがい」由紀さおり(1970年)

別れた男性のことを胸にとどめ、「私は今でもあなたと生きているの」という女性の心情が、ちょっと童謡めいた素朴なメロディーに乗せて歌われています。この歌のことを考えると、バランスというのは本当に大事だなとしみじみ思います。「別れたけど好き」と…

「夜間飛行」 ちあきなおみ(1973年)

公の場から完全に姿を消し、今やすっかり神格化された感のあるちあきなおみですが、私が子供の頃、まだ当たり前にテレビの中で見ることが出来た時代の彼女は、何かもっと軽妙というか、子供心にも「彼女が出ていれば楽しい」と感じさせるような存在だったよ…

「ハリウッド・スキャンダル」 郷ひろみ(1978年)

作詞・阿木耀子さん、作曲は都倉俊一さんという、セレブ感漂う珍しいペアの作品です。都倉俊一さんというと一世を風靡したイメージがありますが、カラオケであれこれ歌っていてもなかなか「作曲・都倉俊一」のクレジットにお目にかからないのが不思議だなと…

「めまい」 石野真子(1980年)

アイドル時代の真子ちゃんを語るにおいて、内心苦々しく思いつつも、やはりあの「長渕」の存在を避けて通るわけにはどうしてもいかないのでした。むしろ彼女の、少なくとも結婚引退前までの作品は、ずばり「長渕登場前/登場後」で大きくその色を変えたと言…

「リップスティック」 桜田淳子(1978年)

桜田淳子の、歌手としての「ずばりの立ち位置」って、実はこの歌だったのではないかと今さら気がつくのです。思えば桜田淳子って不思議なキャラクターです。とてつもない陰を隠し持っていそうで、それゆえ真に芸能人っぽい感じがします。白いお帽子をかぶっ…