「MajiでKoiする5秒前」広末涼子(1997)

→ 「渋谷はちょっと苦手」。この歌の肝はズバリここかと思います。実際は
「渋谷ってあんまり・・・好きじゃないナ(てへ)」
なんてことを言うティーンエイジャーなどこの世には存在しないのですが、作者である竹内まりやが「少女にはこうあってほしい」という大人サイドの妄想を広末涼子に託したというわけです。おそらく実際の広末さんは渋谷大っ!好きなことでしょう。
これとほぼ同時期に出たKinki Kidsの「硝子の少年」も、あえてひと昔前の歌謡曲調の詞・曲(ちなみに作曲は山下達郎)を歌わせ、大人サイドのノスタルジーをそそる作りになっていたのは何の因果でしょう。
大人たちがそういう、若さの象徴(まっすぐさとか痛みとか)を背負わせてみたくなる若いコというのが確実に存在するのだなーと、「夫妻で稼ぎやがるなー」というところ含め、興味深く見ておった私でした。