「マジック・カーペット・ライド」ピチカート・ファイブ(1993)

→ 「Bossa Nova 2001」って奇跡の1枚で、何だか知らないけどとにかくみんな持っていた。それこそ日頃NYパンクばっかり聴いてるような男子が、何故かこれだけは持ってて狂ったように聴いてたり。
そういう私の家にも何故かあるんです。そしてやっぱり、狂ったように聴いていた。
ピチカート・ファイブって微妙です。あまりにも出来過ぎていて大好きって言いづらい。
でも今回ひさびさに「Bossa Nova 2001」を聴いてみて、恥ずかしながらぼろ泣きしてしまった。
それも「当時のことを思い出して」っていうノスタルジー由来のものではまるでなく、今この瞬間に聴く野宮真貴の声が。予想外に魂を揺さぶったからなのでした。
小じゃれで無機質なイメージのある彼女の声ですが、いやいやー。10年という時を秒速でぶち破り、聴く者の耳に突き刺さる、そんなパワーがあったわけです。