「白い靴下は似合わない」アグネス・チャン(1975)

→ 初めてTVで歌っているのを聴いた時の衝撃は今でもはっきり覚えています。そしておそらくこの歌で私は「荒井由実」の名を初めて認識したんじゃないかと。
「ひなげしの花」等、陽のイメージの歌を「躁」にまで持ち上げるアグネス・チャンの歌声が、この歌では引き裂かれるような悲しみをさらに倍増させてもう痛いほど。誰かカヴァーした人もいるらしいですが、痛みという点においてまずこのオリジナルには敵わないでしょう。これはもう早川義夫あたりに匹敵するんじゃないかと思います。「切ない」程度じゃ最早カタルシスは得られないという貴兄におすすめ。