「娘が嫁ぐ朝」チューリップ(1976)

毎日新聞で「さだまさし」が書いてるコラムがなかなかに香ばしい様で、先日は早大レイプサークル事件の被害者を鞭打つようなことを書いていたと、ある方が日記の中でとても怒っておられたのでした。なるほど歌の中ではキレイごとの世界を生み出せても、コラムみたいな書き物になると地がどうしたって出るわけね、さだの場合は根の真正Sっぷりが露呈したってことなんでしょうか。そう言えば私「秋桜」って歌が大嫌いなんですけど。何なのあの露骨なお涙頂戴っぷりは、と言って、その対極として思い出したのがこの「娘が嫁ぐ朝」だったというわけです。長い。
秋桜」と違い、こちらは父親視線、しかも花嫁の母はすでに死んでる設定とくれば、やっぱりお涙頂戴ものかと思われるでしょうが、シャッフルのリズムにのってあくまでもからりと歌われております。ゆえにさびしさもぐっと伝わるという寸法、やっぱ抱かれるなら私はさだより財津和夫に圧倒的軍配。